10月28日

オーバーホール事例

「一日装着したのに翌朝には止まるようになった」
こんな症状で持ち込まれたケースです。

写真は回転する自動巻きの中心部分です。
真っ赤に摩耗しているのが分かります。
本来この部分には潤滑油がたっぷり塗布される部分なのですが、ここまで摩耗するということは相当使い続けていたと思われます。

異音や振動を感じ始めてからでは手遅れのケースが多いです。
10年を目安に定期的なお手入れをお勧めしております。
 

10月7日

オーバーホール事例

リューズが分離して紛失してしまったケースです。

時刻調整やカレンダーを操作するときに使うのがリューズですが、それだけではなく、このリューズをしっかり閉じる事によって防水機能を維持することが出来ます。

このリューズという部品はパーツの市場で価格が最も高い部品の一つです。
写真のモデルは材質がステンレスですがゴールドのモデルの場合はさらに高額になります。

定期的なメンテナンスは部品の損傷を防ぎ、トータルのお修理代金を抑える事にも繋がりますのでお勧めです。
 

9月2日

オーバーホール事例

水入りが続きます。
写真はメンズのデイトジャスト Cal.3135、広く搭載されている機械です。
それぞれ別のオーナー様ですが、同じようなサビが広がってます。
どちらの方も水のトラブルの記憶は無いとの事。

実はこのローター部の腐食は割と多いトラブルです。
水が侵入するような致命的なトラブルではなく、長期間にわたり湿気や結露などによる影響を受けた場合に発生する思います。

少しずつなので、多くの人は気付かぬまま使い続けてしまいます。
オーバーホールの過程でこのサビは除去出来ますが、痕跡は残ってしまいます。
長期間使い続けておられる方は点検をお勧めします。
 

お客様のご要望に寄り添ったお修理を目指します

一級時計修理技能士

益吉 功章

近江時計眼鏡宝飾専門学校卒業後、ロレックス修理専門会社にて東谷とともに6年半勤めたのち
クラウンウオッチサービスの立ち上げに参加。

当社では無駄に高くなる修理は致しません。お客様とご相談しながらご要望に添った一番良いお修理をご提案致します。